2016年9月25日日曜日

稲起こし

ぬた場の稲起こし
破られた獣害ネットの穴埋め

今日もぬた場にされて、土に埋まった稲を起こす作業。
ぬた場にされたらすぐ、いたちごっこでも良いから、
稲は起こした方が良いと今では思う。

そうしないと、次入られた時、イノシシが歩き回る度に倒れた稲が土に埋まっていく。
複雑に重なりあい、爆撃を受けたかのようにぐちゃぐちゃになってしまい、
修復が不可能となる。

最初入られた時、刈り取りハサ掛けした。
ぬた場にされた米は臭くて食えたものじゃないとも聞いていたし、早めに干せば匂いがましかもと考えた。
もちろん未熟米になることは覚悟で。
放っておいたら被害が拡大されるとも思った。イノシシにとっての居心地の悪さを作れるかもと。

しかし、長年百姓をされているおばあちゃんから
「つらいだけや。やめとき。休んだほうがええ。起こしても根が潰されてるし、もう放っとき」
と、助言をもらい、意気消沈そしてどうやって防ぐかに頭を悩ませていた我が家にとっては、
重荷の降りる救いの言葉だった。
倒された稲を刈ることも、起こすこともやめて、電柵について調べ、購入し、設置準備にとりかかった。

その間も毎日被害は拡大した。

数日後、おっちゃんから、
「稲、起こさなあかん。昔はそうした。」と助言をいただく。
うーむ、と思ったが、稲はだいぶ成長し、見事な姿になっている。
倒れたままでは、発芽もしくは腐っていく。

電柵の下準備をやれるだけやったのち、
資材が届くまで、稲起こしをすることにした。

倒された翌日に起こしていればもっと被害は少なく済んだろうと思う。

入られないように四苦八苦し、
それでも入られたら、
すぐに起こす。
また入られても、すぐに起こす。
いたちごっこでいい、起こす作業をしていると、
昨夜入ったのはここか、とわかるようになる。

翌日ならば、ぐちゃぐちゃ具合も少ない。
なんとか稲の原型はとどめ、土に埋まっている量も少ない。
手間も少なくなる。

山側の獣害ネットに多数の穴が開けられていた。
簡単に食い破られている。

結局、協和テクノから追加のグラファイポールを購入
在庫があったこと、翌日には届くことが決めて