2014年12月3日水曜日

稲作2014おわり

稲架をたたみ 
猿に落とされた稲藁
実っていない
だから猿も食べない

脱穀後の藁

粉砕器

田んぼにまく
土へ食事を与えているかのよう
土に還す
食べ物に旬があるように
食べ物を育てる時にも旬がある
人の手でなにかできるものではなく
祈れば通じるものでもない
流れに逆らわなければ自ずと然るべき形になるのだろう
それが在るべき姿
自然の流れは「掟」とも言える
掟に逆らわないことでいただける。
つくる、という傲慢から脱却し、いただくことを思い出さなければならない。

今年は関西以南は日照不足でどこも不作だった。
加えて鹿、猪、猿の獸害。
水温が上がらないのは、山が手入されていないから、水路に陽が当たらないということもあるだろう。
動物達が下るのも山が手入れされていないというのもあるだろう。
私利私欲だけではないのだから山の手入れをさせてほしいものだ。
失敗や悔しいことが連なり学びの多い一年だった。


2014年11月13日木曜日

猿対禿

猿を叩き殺そうと、少し早めに家を出た。
仕事までの30分間で決める。

武器となる良さげな農具を選んでいると、刺しやすそうなものがあったのでそれを手にし、いくつかの石を持って静かに棚田を上がっていった。
しかし、やはり野生動物の方が生き抜く力が強い。
感づいたのだろう、姿はなかった。

面白いことに、絶対に荒らされていると思った自分の稲架は無傷だった。
綺麗に残っていた。
その代わり、上の棚にかけられていた他所の人の稲架が、昨日までは無事だったのに壊滅状態になっていた。

刺しやすそうな農具はピッチフォークと呼ぶらしい。
振り回してわかったのだけど、取手があると扱いにくい。
鋤簾は長過ぎる。
大鎌は元々の道具の使い方に近いので扱いやすかった。
道具、面白いな。

草も木も冬に向けて変化している時に、
のうのうと米を干しているのだから、
野生動物が食べに来るのは当然だろう。
間抜けな人間が用意した食料だ。

来年はしかるべきときにあるべき姿でありたい。


2014年11月12日水曜日


鹿対策の妨獣網が功を奏し聖域となっていた棚に何かが入った。
当初は鹿だと思った。
今朝、出勤前に棚田へ行ってみると、
猿が二匹、田んぼから林へ出て行った。
大きい猿だった。
ついに、猿までもが餌場にしに来た。
時期が時期だけに、猿達にとっては食べ放題のビュッフェなのだろう。
「しかるべき時期」があることを痛感する。
しかし、猿の登場は痛い。
味をしめて来年は初頭から来るようになったらたまったものではない。
叩き殺そうと思っても、車を停止している間に、
あざ笑うかのようにのんびりと林へと戻っていく。
人間は馬鹿にされている。
あいつら人間はサバイバル能力を失った。そう思われているのだろう。
自分で食べ物を作ることも、獲ることも出来なくなり、何が食べれるかの判断すらできなくなっている人間、いや、日本人を嘲笑っている。
あいつら数字でしか判断できない。どこかのだれかが見た目きれいな野菜をピカピカしたビニールに包んで日付が印刷されたものしか食べられない。生命力が劣った生き物だ。と。

明日はこっそりと田んぼへ行き、叩き殺せるといいのだけど。

2014年11月11日火曜日

下の棚の稲刈り

秋の詩
穂の中身がない稲が多い 
羽二重餅
少し鹿に入られているので早めに刈り取る必要がある

キヌヒカリ
なんとも寂しい感じ

ササニシキ
鹿に入られてしまった

奥の角のネットがたるんでいた
おそらくここから鹿が入ってきた
道路から助走して跳ぶことが可能な場所
約15日ぶりに田んぼへ。
その間についに鹿に入られてしまった。
すぐに網を応急処置。
下の棚から跳んで来たのかと思ったが、どうやら奥の角、通路から助走をつけて容易に跳べそうな場所から。
せっかく育ってくれた稲だが、無惨にも食い荒らされ踏みつぶされた。

腹ただしい限りだが、しかるべき時期を逃した自分のせいでもある。
田植えの時期が遅すぎれば、稲は育たず、食料を求 める動物のえさ場となる。
他の場所で稲刈りが終わっていれば、そこから流れても来る。

言葉も人間が勝手に作ったルールも通用しない相手とどう折り合うか。

2014年10月29日水曜日

山の状態

田んぼに注ぐ水の量が減っていたので、水路の点検をおこなった。
案の定、枯れ葉や枝が詰まり、水路から溢れ出て、明後日の方向へ流れていた。
一通り掃除を済ますと、流れはよみがえり、ちゃんと水路を流れるようになった。
田んぼへ注ぐ水も勢いを取り戻した。

戦後の一斉植林の場所となってしまった棚田。大半が放棄状態。
溢れた水で池のようになっていた。
現在は耕作放棄地の中の一画を使っている状態。
パーセンテージで言えば10%ほど??

昔は田んぼの持ち主がそれぞれ、溝掃除もしていたのだろうな。
詰まらせたら他の人に迷惑もかかるし。
そうやって長年保たれていた。

しかし、今は持ち主が東京で、もちろん見に来ることもないから現状を知ることもなく、
ただただ放っとかれたままの棚、山がある。

ただの溝掃除から見えたことは や感じたことは多い。


ゴミトラップ
清掃後
水がちゃんと溝を流れるようになった

奥は水浸し
手前の道路は溢れた出た水の道に

落ち葉や枝が詰まってたまり、水が流れなくなった水道管

ごみ取り後
恐ろしくなるような音とともに水が流れ出す
森の幼稚園をした場合、気をつけなければならない箇所
園児 が吸い込まれたら全身の骨が砕けて即死するだろうな

ごみ取り前は溢れていた水路
しっかり流れるようになった

溢れ出た水によってため池のようになった山林

2014年10月27日月曜日

大根が芽生えた

大根が芽をだした

やはり11月半ばの稲刈りになりそう

キヌヒカリが元気ない




それでも少しづつ育ってくれている

ついに水路の終わりの方まで水がこなくなった
水量が減ったこと以上に、
水路の状態が悪くなったのだろう
土に還っていく
無に還る、でも無じゃないんだな、この辺に日本人に身についた死生観があるのかな

もぐらの穴や、鹿に崩されたりで、長い水路 が活きるのは難しい
しかし、田植えを早い時期におこなっていれば問題ないのかも

水口側はウネウネとうねらし、真っ直ぐひくのは半分くらいまでにしようかな。
来年の構想がつづく

2014年10月25日土曜日

稲作じゃないけれど

生姜
ため池の淵に20個ほど植えて芽が出たのは3つ
収穫時期なので掘り起こしてみると
想像していたのと違って小さな一塊

里芋
収穫時期
水口側の生育が遅い
生物にとって水温は重要だ

田と畑の境の畦に埋めた里芋は生育が良かった
水口からも遠い
しかし欠壊した水が入ってきてもいた

里芋は収穫らしい収穫となった

生姜を洗ってみてびっくり
これは種ショウガではないのか?

種芋にするつもりで掘り出した里芋
洗ってはいけなかったようだ
次回、種芋ように掘り起こしたものは土中貯蔵する
ショウガは投資分にも満たない収穫となった
里芋は数十倍となって返ってきた

生姜はどのようにすれば自然栽培でしっかり収量を上げられるだろうか

自然栽培
「自然」「栽培」
反対の意味をもつ言葉がくっついている面白さを嶋野さんとおしゃべりした
自然農、自然栽培、放置栽培、有機無農薬、
無農薬は共通項。

ぼくはお肥えをまくことの方が自然ではないか?と思っていた。
しかし話しをしていると、現代の自分が食べているものははたして自然か?と。
ケミカルなものを多量に摂取している。
遺伝子組み換え作物の飼料で育てられている動物ははたして自然か?その動物の糞で作った有機肥料は自然か?その視点からみると、現代に生きる私の肥えは自然か?となる。

自分で創ったものだけを食べる時間が増えれば、
肥えも自然となるか。



2014年10月24日金曜日

下の棚

ササニシキ
刈り取りにはまだ早い

キヌヒカリ
元々小さかった苗
元気ないように思う

キヌヒカリ
刈り取りはまだ早い

羽二重
この棚の中では成長している
刈り取りはまだ早い

秋の詩

全体的に生育が遅い
植えたのが遅いのだから当然
山側のほうが生育が良い
しかし、秋の詩にかぎっては谷側の方が生育が良い

水路に面した畦は、長く高過ぎたので、還元しつつある。
もぐらの穴もいくつかあり、水が抜けていた

斜面が崩れ土がたまり、流れが止まっていた

来年は斜面から話して畦をつくる
高さは抑える
幅を広くとる

2014年10月22日水曜日

稲に祈る

ササニシキ

キヌヒカリ

羽二重

秋の詩



戻りつつある草履

発芽しつつある大根
色づいてはきているものの、生育状態はまだまだ。
今月中の稲刈りは無理と判断した。
しかし、今月待ってどれくらい成長してくれるだろう、祈るばかりだ。
まだ早い、のをわかっていながらも刈るべきだろうか。
冬は迫ってくる。
今月の最終週に刈り取れないと、11月の半ばまで田んぼに出れない。
半ばに稲刈りが終わっては、脱穀は月末。
雪が降り積もってもおかしくない時期だ。
焦っても無意味だが、今ある状態を活かすにはどうすればいいか。
今月もあと何回か、里芋や生姜、菊芋を見に行くついでに稲も見る。
「なんとかご飯を食べさせて」と祈ってというか願った。「人間とは勝手なものだな」と思った。しかし、まるで他人事のように言うけれど、この時の人間とは自分そのもの。

18日脱穀が終わった

秋の詩以外は穂が垂れてきた
育ちきったとは思えないが、迫り来る冬を考えると、稲刈りせざるを得ない。
今月、 晴れた日ができたら最優先で刈りにいきたい
予定を確認すると来月は半ばまで稲刈りできないことがわかった。
それでは乾燥期間を考えると脱穀が11月後半になる。雪のおそれもでてくる。
なんとか今月、予定のない日に晴れ間が見えるといいのだけど。

来年は、本田に移植する時期を早める。
早く移植できるように苗代をしっかりつくる。
水温の上昇に尽力する。


2014年10月16日木曜日

脱穀3

秋の詩以外はだいぶ色づいてきた
引き続き頑張ってほしい

3稲架分の量
足踏み脱穀にも慣れてきたので、2時間ほど踏み続け3稲架こなせるようになった

2014年10月15日水曜日

脱穀2日目

大根
稲刈り後の田んぼの一画に


稲架二つ分
熊が出た。とのことでそわそわした棚田でした。
これまで香ったことのない獣臭の中、脱穀。そして焼き芋でした