2016年10月11日火曜日

稲刈り2日目

二人も助っ人が来てくださった。
Iさんは、日本酒職人。発酵道を進む人。誠実な人で、話していると背筋がのびる
Tさんは、元集落の区長。もう80歳になられただろうか。ふらりと来てくださり、そして軽やかに手伝いを始めてくださった。
ほり(鋤)をいただいた。すきやきは、鋤の上で肉を焼いたとこからきているとのこと。
Tさん流の稲刈りを教えていただいた。

手仕事っていうのは、言う人によって色々。
これって面白い。
現代は、やもするとwikiスタンダード、絶対的な解答が一つ、みたいなとろこがあるけれど、それとは違う。
日本の、この地域の、この集落の、この家系の、この人の、
とどんどんローカライズされる。
どれが正しい、とかではなく、どれも正しい。

「こうするもの」なんて決めず、
はい、どうぞお任せします、でもやっぱり1cm左がいいな、
というような感じ。

そしてやっぱり農作業は一人より大勢の方が断然良いと思う。
何かお返ししたいと思う。昔なら稲刈り返しにいったのだろう。
それって要するにお互い様だ。お互い様の心が自然に育つ。

現代はその循環が途切れている。
貨幣で表すか、物で表すか。




手前稲が枯れている
実が入っていない

ぬた場にされ
実入りも悪くなり
スカスカした田んぼ

試しに干していた、ぬた場で潰された稲
やっぱりスカスカで全然ダメだった
勉強になった
次回からは切るのではなく、起こす


全滅したもち米
鹿による食害
茎に3粒、等々、食い残ったお米を拾い集め、
なんとか両手で持てる分の稲になった
乾燥後、水選別し、どれくらい残るか
種籾にはなってほしい


実入らず死んだ稲

集めた朝紫
どれくらいの種籾になるか

稲の成長自体はとても良い
立派な穂
理想とする稲に近いのではないか?