2015年4月15日水曜日

八日目

朝は雨だったので山へ筍掘りへ。しかし不発。
その後なんとか小降りになったので、田んぼへ。
一人作業をされている方がいた。
挨拶をすませ、取りかかり始めると、本降りに。
「もう、やめて帰ろうや」
畑仕事をされていた爺さんが言った。

明日は天気が良いそうだが、別の仕事が入っている。
今日せねばどんどん遅れる。そう思い、作業を続けた。
ありがたいことに陽が差しはじめたのだが、それも束の間。
気温が下がり、空を見上げたら西から黒い雲。

閃光とともにおおきな雷鳴が轟いた。
手には鍬。畦にはスコップ。
避雷針代わりのない田んぼのど真ん中。
これはタマランと思い車へ戻った。

思い通りにいかないものだ。
まったく思い通りになんていかない。
しかし、それが当たり前。
その当たり前と向き合いながら、思うようにことを進めていくことで、求めるものが得られる。いや、正しく言えばいただける。

川口由一氏が監修した「自然農の米づくり」に、連作障害に関する記述があった。
それを読み、やっと連作障害の概念を掴むことができた。

場のバランスの乱れ

これが連作障害だった。
大地の一画がある方向に偏ってしまったことで起こること。
対策としてあるのが、輪作。

放置しておけば、草々や虫たちが営みを盛んにして、場のバランスを自ずから取り戻してくれる
最近、崩れた人工物や、朽ちた家などをみると、
還っていっていると思うようになった。
コンクリートのすきまからのびた草。それを人間は雑草とよび、抜いたり、コンクリートを流し込んだり、除草剤をまいたりと奮闘するが、
草=自然のおこないはつづく。
偏りから、自然へと還る