2015年6月3日水曜日

四十日目

畦塗り
コシヒカリの直播き

試しに別の自然農法
10日ほど水につけて発芽させたコシヒカリ
これを土の上におろす
と、書くことは簡単だと思える仕事となった
あれこれと試すにも今年は規模が大き過ぎた

畦塗り一日目の作業を終えた
土を練る際の水の量を加減するのも難しい
簡単にしゃばしゃばになるし、
簡単に水気が足らず練れなくなる

滋賀旭直播きの田
草がしげってきた
まったく雨が降っていないが発芽し、
色もいい

羽二重直播きの田
全体的に発芽している

コシヒカリを直播きした田
右1/3ほど草を刈った
水につけて籾を発芽させ、それを田に蒔き、栽培する方法
読んでいると簡単そうだが、やってみるとこれまた大変
休憩をとらず(とる気になれず)作業を押し込み、続けているというのもあると思うが、
丁寧にすることよりも、とにもかくにも終わらせなければと気がはやる。
これではいけない、とわかりつつも、やらざるをえなくなっている。

まず草を刈る
が、一ヶ月ほど前に切れに刈っているのでそれほど生えていない。所々背の高い草がある。刈り始めたのだが1/3ほどで電池もなくなりやめた。
草を刈るのは、籾が着土するように、なのだが、そんなに綺麗に草を刈るのは並大抵じゃない。ナイロンカッターは、持っている電動刈り払い機では機能しなかった。手刈りできる余裕もない。
結局、直播きと同じように、平鍬で表土を削り、そこに播種した。
一粒一粒おくのではなく、指の隙間からぱらぱらと落とす感じにした。
それは、この農法の利点を試すため。
籾が濡れていることもあり、固まりで落ちることが多かった。
発芽したら密集することになる。

マニュアルでは「ばらまく」と書いてあるが、それではあの広さの田んぼ全体を草で覆う必要がでてくるし、どこに蒔いたかわからないと、籾を踏んでしまう。
稲刈りのやりやすさも考えると、一列になるように蒔いた方がいいのではないか?と思い、そうした。

ほとんど手をかける必要がないことを謳った農法を試しているので、それを確認したいのだけど、つい、こうした方がいいのではないか?とやってしまう。

残りの2/3は、ばらまいた。
その上に草をかぶすのだが、厚さ5-10cmほどになるようにとなると、田の近くでは集まらず、100mほど離れた藪から持ってくるほかなかった。
獣道にならないように、草を刈ろうとは思っていた場所なのだけど,
10往復もすると、嫌になった。

結果、中途半端な試みになったと思う。
籾にはかわいそうなことをしている。

身の程知らずのバカが、
自然農をうたった、
命の軽視をしている。

いつのまにやら足許から離れていたことを身をもって知ることとなった。

身の程を知らないのは、
田んぼ作業だけにあらず。
すべてにおいてそうだということ。
そう教えてもらっている。