2019年3月13日水曜日

水路掃除

晴れ時々曇り

日中は暖かい
水路を掃除し、田畑を見下ろすように設置してあるお地蔵さんを掃除した

ゆっくりと今年の野良仕事が始まった
水路作業や山の手入れをしていると、昔は総出といって地域の人がみんなでしたのだろうなと思う。お地蔵さんの世話もしかり。

チェンマイのBe natural projectの村は今もそのようで、田植えや稲刈りは総出でとりかかり順番に済ませていくと言っていた。結の精神がまだ残っていると聞きながら思った。

否、結の精神なんて言い方は大袈裟で、人間の素朴な営みだと思う。
去年、野良仕事を終えて、これら一連の作業は自分にとって通過儀礼なんだと認識した。

生きていくために四苦八苦しながら食べ物を育てるという単純明快な目標と複数の目的。そこに加わる予測不可能な豊かさ、発見と学び。

一家が一年食べていける量のお米を育てられるようになって2年目の気づき、これは大人になるための道だったと感じた。

野良仕事で森羅万象の理を知る、大切な学び。お金で全てをまかなわない近代以前の大半の人は通った道なんだろうと思う。

百姓や農民でない人のことを考えると、野良仕事が成人になるための条件ではなく、

食べ物を育てるということは大人になるためのわかりやすい道であった、それ以上でもそれ以下でもない人の道の中のわかりやすい一本なのだろう。
人としての道を、自分が築いた書院で門下生に説き、一緒になって求めたであろう中江藤樹。

藤樹記念館を訪れた際に印象的だったのは、藤樹が水をかけるのに使っていたと言われる石の存在。

「イライラした時にこの石に水をかけて、気持ちを鎮められたそうです」と案内してくれた人が教えてくれた。

先生と慕われた藤樹のような人物でもそういうことを必要としていたのかと少し意外でもあり、同じ人間なんだと安心したりもした。
吸って、吐く、呼吸だけで心身のバランスがとれるようになる日は来るだろうか。

歳を重ねるとあらゆる方法で息を継ぐ。金を稼ぎ、できるだけ多く稼ぎ、スマホを買い、海外旅行へ行き、また次のガス抜きのために金を稼ぐ。

鬱陶しい広告がありがたいサービスのように見えてくる。吐き出すための金の使い所はいくらでもある。

子供ですら呼吸だけではバランスを保てない。子供だからゆえなはずだけれど。

自傷でも他傷でもなく、振れ幅を小さくしていくことが大人への道か。

寄せては返す波のように揺れて当たり前。たゆたいながら立つ。
吸って吐く、息継ぎを生継ぎと読み替える。

人の道とは中庸に至る道なのかもしれない

藤樹先生は亡くなっても書院生にはなれる。

学ぶべき先人は沢山いる。

巷に溢れる情報よりも賢人の書物から学びたい。
そんなことを思いながら写真を撮っていたらiPhoneの電源が落ちた。

雪の降る中ならともかく、日陰で少し寒い程度の外気温に触れただけでシャットダウンされては困る。いくらiphone5sという5年ほど前の機種だとしても。。

「あかん、寒い!もう無理!」

って、あんた機械やろって言ったら「いや、精密機器です」と返してきそうなのが憎い。
さ、言い訳を書いたところでragged phone(タフネススマホ)を買おうかなと。去年の稲刈りのときから悩んでいるから十分かと思うのだけど。

倹約し施す。嗚呼、道は遠い。
www.doogeemall.com
Doogeeは日本ではまだ未発売の中国メーカー。

iphoneが迷走する中、韓国や台湾、中国のAndroidスマホは質実剛健な選択肢があって良い。

バックドアが仕掛けられているものも実際にあるけれど、それは安さとの引換。1万円以下の機種が該当しているもよう。

スマホだけじゃなくEVも同様に韓国・中国のスタートアップは魅力的なものが多くて今後が楽しみ。

Rivianはアメリカだけど。

スマホもそうだけどEVだって、どれだけ開発者や企業が頑張っても、船頭が足かせになるような舵取りをしていたら、そら周回遅れになるよなぁ。













草のないうちに輪切りにして片付ける




次回やること

・倒木の片付け

・畦の修復