せっかく播種した種籾がカラスに食べられている
一羽、毎日のように来ているのを知っている
虫を取りに来ているのだと思っていた。
いや、最初はそうだったのだろう。
だんだん米粒の消費量が増えた
殺してやる、とにらみながら呟いてからは姿をみない
でもきっとくるだろう。
おや、怪しいな。と思い、ネットをかけた翌朝、
今までにない量の種籾が消えていた。
今年は播種後に土をかぶせていない
藁や草もまいていない
鳥対策の紐や枝も設置していない
やはり、しっかりとやらなければダメなのか。
冬期湛水水田だからか、苗代にした場所は、水がなくなり土が粘土状になっている
種籾には酷かもと思いながら、薄く米粒の上に土をかぶせた。
指で土をつまんだり、籾ごと押し沈めた土の縁を指でこすりつけるように土を被せたり。
明日の朝はどうなっているか、みものだ。
早めに播種してしまわないと、催芽から一ヶ月が経ってしまう。リミットだ。
・ポット苗は、子育て世代に優しいかもしれない
田んぼで作業していると、やはり娘は飽きる。2歳だ、そして1人。当然だろう。
かわいそうだなあ、と思うし、
しかし、然るべき時にやらなければならないことは多い。
農作業は次から次へといくらでも仕事がみつかる。
ポット苗育苗は、土だけ家に持って帰ってくれば、
娘が何かに集中しているうちに、
娘が安心できる家で何かをしているうちに、
そのかたわらで作業できる
これで、しっかりと苗が育ってくれるなら、
子育て中の家族にとって、ありがたい助け舟となる。